これから妊活を始める方、一人で悩んでいる方の力になれたらと、妊活の先輩たちの声を集めました。下記のボタンからカテゴリーごとの声をまとめて見ることができますので、ご活用ください。
協力機関:NPO法人Fine
- 親族・周りとのコミュニケーション
女性・30代
親族や周囲の人とのコミュニケーション
夫の親族は子どもが多く、結婚当初から私たち夫婦の子の誕生を楽しみにしてくれているのを感じましたが、「まだか?」「早く孫が見たい」などといった言葉を一切かけることなく、ずっと私たちを見守り続けてくれました。一方、私の両親は孫が楽しみなあまり、「いい歳なんだから」「早く孫を見せてくれ」とストレートに伝えてきました。また、友人の中には「仕事を忙しくしてばかりで無理しないように」と遠まわしに言葉をかけてくる人もいました。そういった声かけに対し、私は強くストレスを感じ、しかし相手にうまく想いを伝えられず、妊娠や子どもの話題を避けるようになりました。
特に私の両親へは、「放っておいて。いろいろあるんだから。その時がきたら報告する」と伝え、そっとしてもらうようにお願いしました。
他人からの些細な言葉で傷ついたり、怒りがこみ上げてしまったり、自分自身を責めてしまう人もいると思います。
素直に自分自身の気持ちを伝えるのもアリですし、ご自身が安心安全だと思える空間で過ごすことを選ぶのもアリです。自分らしく心地よく過ごすということが大切だと思いました。
妊活・治療開始から4年、子どもを出産できた時には、それぞれの両親や友人は自分のことのように心から喜んでくれ、とても嬉しかったです。
もし誰かが私と同じ状況にあったら、私はそっと見守りたいと思っています。 - 親族・周りとのコミュニケーション
男性・30代
不妊治療のカミングアウトで周囲の変化も
結婚して3年後に不妊治療を経て子どもを授かりました。妊娠に至るまでは決して平坦な道のりではなく苦難の連続でした。結婚した当初から、周囲から「子どもはどうするの?」という問いかけが日常的にあり、私たち夫婦も「そうだね、子どもは近いうちにほしいね。でも授かりものだから」と返していたのを覚えています。しかし時間の経過とともに、愛想よく答えつつも、内心ではとても焦るようになり、不妊治療を始めることにしました。
不妊治療をしていることを周囲に言うべきか悩みましたが、相手も悪気があって言っているわけではないので、お互いの関係性のためにも勇気を出して、不妊治療のことを徐々に周囲へ話していきました。
最初は相手の反応が気になったのですが、意外にも親身に寄り添ってくれて、私たちへの理解も示してくれました。
私にとっては非常に拍子抜けする反応でしたが、後から振り返ってみると、「周囲に不妊治療のことを言っても同情されてみじめな思いをするだけだ」という私の中の偏見が自らストレスを作っていたのだとわかりました。
もう少し早く私たちの状況を打ち明けていれば、周囲の私たちへの接し方も変わっていたと思います。今では不妊治療をしていたことをオープンに話しています。